ゆるっと終活

 あなたは、自分の人生の終わりをどう迎えたいと思っていますか？終活を考えることは、決してネガティブなことではありません。むしろ、自分自身の生き方を明確にし、家族にとっても安心できる未来を作るための大切なプロセスです。今回は、終活の効果やその重要性について考えてみましょう。   終活の効果とは photo by なつき 終活とは、人生の終末に向けて自分の意思や希望を整理し、準備をすることです。このプロセスを通じて得られる効果は多岐にわたります。では、具体的にどのような効果があるのでしょうか？ 1.慌てなくてすむ 2.後悔が少ない 3.医療者や介護者に自分の意思を知ってもらえる 4.これからの生き方が明確になり不安が減る 5.これからの経済的な目途が立つ 6.家族も「もしもの時の」準備ができる 7.しきたりなど家族のルーツなどの申し送りができる 1.慌てなくてすむ  終活を行うことで、 突然の出来事に慌てずに対応できる ようになります。特に、病気や事故などの不測の事態が起こった場合、自分の意志や希望が明確であれば、家族が迷うことなく行動できます。 特に家族や親せきであなたへの考え方が違う場合、折り合いがつかず揉めることは必至です。例えば、医療に関する希望や、葬儀のスタイル、自分の財産の分配について事前に話し合っておくことで、残された家族は大きなストレスを感じることなく、あなたの意思を尊重した選択ができます。 2.後悔が少ない 「もし自分が意思表示できなくなったときや亡くなった時はどうなるんだろうか。ちゃんとしてもらえるだろうか？」 そんな不安を抱えてる人は少なくありません。介護や延命治療はもちろん、葬儀や墓の問題などやそれに関わる費用について人生の終わりを見据えた準備をすることで、後悔を減らすことができます。自分の想いや希望を明確にすることで心の整理ができ、安心感を持って日々を過ごすことができるのです。 3.医療者や介護者に自分の意思を知ってもらえる あなたの意志を伝えられない状態であった時、エンディングノートなどを用意しておくことで介護や治療の方針を決める時に自分の意志を伝える手立てとなります。 特に、 家族関係で自分の両親や祖父母、兄弟が罹った過去の病気や亡くなっていれば死因 などを書き残すことは治療に必要なデータに...

人生の終わりを考えることは、誰にとっても避けて通れないテーマです。しかし、「終活」という言葉が持つ重みや、何から始めれば良いのか分からないと感じている方は多いのでは？そんなあなたのために、終活の具体的な進め方をお伝えします。この記事を通じて、終活が決して恐れるべきものではなく、むしろ今の自分を見つめ直すチャンスであることを理解していただけるのではないでしょうか。安心して次のステップに踏み出せるよう、一緒に考えてみませんか。 終活の6つの心得 photo by ぱくたそ ①自分が満足する生き方、締めくくり方を発見していく ②家族や周囲に過大な期待をしない ③お金だけではないセキュリティーネットを作っておく ④ユーモアと感謝を忘れない ⑤余計な遠慮はしない ⑥これだけはしてほしくないこともはっきり伝える 終活は年齢に関係なく、始めようと思った時が開始の時。知力・体力・気力が充実している時期から始めることが大切です。 ①自分が満足する生き方、締めくくり方を発見していく 死が近いことを実感した多くの人が思うのは「やりたいことをやればよかった」という後悔の気持ち。あなたの人生には、やりたいことがどれだけありますか？「時間がない」「お金がない」といった壁に阻まれ、実現できない夢が積み重なっているのではないでしょうか。終活を考える際、自分の人生を振り返り、満足する生き方を見つけることは非常に重要です。 自分が満足してこの世を旅立つために 「やりたいことリスト」 を作成してみてはいかがでしょうか。今すぐ叶えることができるような容易なものから、かなりハードルが高い夢のようなものまで自分の思うがままに書き出してみましょう。 書き出していくうちに、自分がやりたいことや必要だと思うものの優先事項が見えてきます。そして、それを叶えるためにはどうしたらいいのかを考えることができるようになります。 漠然としていた自分が望む生き方や締めくくり方を見つけていくことは終活において一番重要なことです。 ②家族や周囲に過大な期待をしない 終活を進める中で、家族に対する過度な期待は、思わぬトラブルを引き起こす原因となることがあります。 「言わなくても理解してくれている」「伝えなくても自分の望み通りに動いてくれる」「あとのことは全て任せる」 と、人生の終わりに向けて対話や文章で残すなどしない...